「どうしてそう弾くの?」から始まった中学生とのピアノレッスン
- 佐紀子 大宮
- 3 時間前
- 読了時間: 4分

発表会前
中学生とのレッスンは
まるで討論会でした
発表会の曲も、
いよいよ仕上げの時期となりました。
昨日のレッスンでは
中学生のAくんと
まるで討論会のように
音楽について話し合う時間がありました。
「出だし、どうしてそんなに強く弾くの?」
そう尋ねると
「その方が明るくて楽しい感じだから。」
「そこはどうして急に速くなったの?」
「楽しいから!」
Aくんは自分がどう弾きたいのかを、
はっきりと言葉で伝えてくれました。
昨日のAくんとのレッスンは、
私が理想としているレッスンの姿
そのものでした。
レッスンは、
受け身で一方通行になることも多いなか、
先生の話を聞くだけではなく
「自分はこう弾きたい。」
「ここがうまくいかない。」
「ここをこうすれば、もっと良くなるだろう。」
そんなふうに
自分の考えを言葉にし、
問題点を見つけ、
自ら解決しようとする姿勢が
見られたからです。
私は、このような力は
ピアノだけでなく
学校生活や
将来、さまざまな場面でも
役立つ大切な力だと思っています。
だから私は、
Aくんの考えが違っていたとしても、
その考えをすぐに否定するのではなく
「どうしてそう弾きたいと思ったの?」
と理由を尋ね、
一緒に音楽について考えることを
大切にしました。
強弱にも
理由があります
出だしを強く弾くと、
曲の途中からの盛り上がりが
目立たなくなってしまいます。
そのことを説明すると、
「それなら、曲の盛り上がりは
もっと強くすればいいと思う。」
とAくん。
そこで私は、
「全部が強いと、
聴いている人は疲れてしまうよ。」
「まったく違うキャラクターのものがあるから、
お互いが引き立って
面白くなるんだよ。」
と話しました。
さらに、
「ヨーロッパの音楽は
コントラスト(対比)の考え方が
根底にあるのよ。」
という音楽そのものの話にも発展しました。
こうしたやり取りを通して
Aくんも
少しずつ納得してくれたようでした。
「ここがうまく弾けないんです」
しばらくするとAくんが、
「付点のここの箇所が
うまくできません。」
「音が抜けてしまうから、
強く弾きたくなってしまうんです。」
と、演奏上の悩みを打ち明けてくれました。
そこで私は、
「力が入るから音が抜けてしまうのよ。」
「ここは弱拍だから
そんなに頑張らなくても大丈夫。」
「少し力を抜いて弾いてみよう。」
と伝えました。
すると、音抜けもなく
綺麗な響きで弾けました。
自分で
課題を言葉にできることも
大きな成長の一つだと感じています。
自分で考える力は、
音楽だけでは
ありません
レッスンは、
先生の話を一方的に聞くだけの時間では
ありません。
「自分はこう弾きたい。」
「ここが難しい。」
「どうしたらもっと良くなるかな。」
自分の考えを
自分の言葉で伝えられる力を
育てたいと思っています。
生徒さんと意見を交わしながら
レッスンを進めることで、
お互いの考えが深まり、
音楽への理解もより豊かになっていきます。
一人ひとりの成長を
楽しみに
自分の考えをしっかり持ち、
自分の言葉で伝えられる
中学生へと成長したAくん。
そして
自分の考えを伝えるだけでなく
人の話にも耳を傾け、
納得しながら音楽をつくり上げようとする姿に、
大きな成長を感じました。
発表会の曲を楽しそうに
生き生きと演奏する様子を見ていると
とても嬉しくなります。
これからも、
生徒さん一人ひとりとの
会話を大切にしながら、
「どうしてそう弾きたいの?」
「どうしたらもっと伝わるかな?」と一緒に考え、
音楽をつくり上げていきたいと思います。
発表会では、
生徒さんそれぞれが
自分らしい演奏を聴かせてくれることを
楽しみにしています。
よくある質問
Q. ピアノレッスンで、
自分の意見を言っても大丈夫ですか?
もちろんです。
当教室では、生徒さん自身が
「どう弾きたいか」
「何が難しいか」を言えることを
大切にしています。
対話を重ねながら、
一緒に音楽をつくり上げるレッスンを
目指しています。
Q. ピアノを習うことで、
考える力も育ちますか?
はい。
演奏について考え、
自分の言葉で伝え、
上手くいかないところ(課題)を
解決していく経験は、
音楽だけでなく、
学校生活や将来にも役立つ
「考える力」や
「伝える力」を育んでいきます。
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